幼児の初期のむし歯は削らずに治せる?小児歯科のフッ素塗布について
2021年3月5日
皆さんこんにちは。
かわかみ歯科クリニックです。
むし歯は、削らなければ治せない、と思われている方も多いことでしょう。
実際、ほとんどの症例では、細菌に感染した歯質を削ることで、むし歯を完治させることが可能です。
けれども、例外的に歯を削らずに治せる場合もあります。
それは初期のむし歯です。
今回は、幼児期の初期のむし歯の治し方についてわかりやすく解説します。
初期のむし歯とは?
初期のむし歯とは、歯の表面にまだ穴があいていない段階です。
白く濁ったようなシミが部分的に現れるのが特徴です。
幼児にも認められやすいので、お子さまのむし歯が気になる方は、毎日歯の状態をチェックしてあげましょう。
歯面が白濁しているようであれば、初期のむし歯が疑われます。
初期のむし歯の治し方!フッ素塗布について
初期のむし歯では、表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)という現象が起こっています。
これは歯の内部が少し溶けている状態で、再石灰化を促すことでその進行を止めることができます。
その際、有用なのがフッ素塗布です。
歯科医院では、高濃度のフッ素が配合されたジェルを歯面に塗布することで、歯の再石灰化を促進することができます。
フッ素塗布と毎日のセルフケアを行うことで、歯をドリルで削らなくてもむし歯を治せる可能性が生まれます。
ただし、フッ素塗布は3―4ヶ月程度で効果がなくなってしまうので、定期的に塗り直すことが大切です。
また、フッ素を塗ったからといって、かならずしも初期のむし歯が治るとは限りませんので経過観察を行いましょう。
定期検診の受診で初期のむし歯を早期発見、早期治療
初期のむし歯は自覚症状に乏しいため、気付いた頃には歯に穴が開いてしまいます。
そこでおすすめしたいのが定期的な歯科検診の受診です。
小児歯科へ定期的に通院してお口をチェックしましょう。お子さまのむし歯を初期の段階で発見することができます。
歯のクリーニングも行いますので、むし歯を予防にも役立ちますよ。
まとめ
このように、幼児の初期のむし歯は削らずに治せることがありますので、歯に異常が認められたらすぐに当院までご連絡ください。
お子様のお口の状態に合わせて、適切な治療法をご提案します。
もし、削ることになったとしても、普段から小児歯科へ通って入れば、スムーズに治療へ進むこともできます。
異常がなくても定期的にご来院いただくことで、むし歯や歯周病、その他の病気や異常も予防することが容易になりますので、気軽にお越しください。