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フッ素による虫歯予防のメカニズム

2021年6月5日

皆さんこんにちは。

かわかみ歯科クリニックです。

 

虫歯予防には、フッ素が効果的です。

 

フッ素には歯を強くする作用が期待できることは、皆さんもご存知のことかと思います。

 

けれども、フッ素がどのようにして歯を強くするのかは、詳しく知らない方も多いかもしれません。

 

そこで今回は、フッ素が虫歯予防に効果がある理由について、わかりやすく解説します。

 

虫歯でなくても歯は溶ける?

はじめに、私たちの歯というのは、虫歯にかかっていなくても「溶ける」という現象が起こっていることを知っておいてください。

 

専門的には「脱灰(だっかい)」と呼ばれる現象ですね。

 

よくいわれるのはスポーツドリンクなどの清涼飲料水による「酸蝕症(さんしょくしょう)」です。

 

お口の中を酸性に傾けるような飲み物や食べ物を口にすると、酸によって歯が溶けてしまうのです。

 

これが過剰になると、虫歯と同じように歯質が崩壊していきます。

 

歯には再石灰化が必要

酸性の食べ物や飲み物によって脱灰した歯は、唾液に含まれる成分によって「再石灰化(さいせっかいか)」されます。

 

具体的には、唾液に含まれるリン酸やカルシウムが歯に付着して、溶けだした部分を修復してくれるのです。

 

こうした脱灰と再石灰化がバランスよく起こっている状態であれば、歯が溶けることはありませんし、虫歯のリスクも低下させることが可能です。

 

フッ素は歯の再石灰化を促す

フッ素には、そんな「歯の再石灰化現象」を促す作用が期待できます。

 

つまり、偏った食習慣によって歯が過剰に脱灰してしまっても、フッ素によって元に戻すことができるのです。

 

さらにフッ素には、再石灰化される歯質を「フルオロアパタイト」という強い構造に作り変える作用もあります。

 

これがいわゆる「歯を強くする」作用です。

 

まとめ

このように、歯は常に溶けだすリスクにさらされていますが、唾液の分泌を正常かさせたり、フッ素を作用させたりすることで、そのリスクを最小限に抑えることができるのです。

 

それだけに当院の予防歯科では、フッ素塗布を患者さまにおすすめしております。

 
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