フッ素は子どもに使っても大丈夫?中毒症状やうがい薬の安全な使い方について
2022年12月1日
皆さんこんにちは。
かわかみ歯科クリニックです。
当院では、歯をむし歯から守るために、定期検診などで「フッ素塗布」を行っています。
歯医者でできるむし歯予防として、お子様のお口にも「フッ素」を塗っています。
ただ、「フッ素って安全なの?」「子どもに使っても大丈夫なのかな?」と、心配されている保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、「フッ素」が身体に与える影響について、わかりやすく解説します。
フッ素は使い方を間違えなければ安全です
フッ素とは、天然に存在する元素のひとつで、自然界にも広く分布しているものです。
ただ、過剰に摂取すると副作用があらわれることがあります。
例えば、体重が18㎏の子どもが40人分のフッ素入りのうがい薬(洗口剤)を一度に飲んだ場合など、誤った使い方をしたときに中毒症状があらわれるとされています。
フッ素はむし歯予防に効果があり、使い方を間違えなければ安全なのです。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「フッ化物の急性中毒量」より)
フッ素による中毒症の症状は?
一度に多量のフッ素を身体の中に摂りこむと、急性中毒を引き起こすことがあります。
中毒の症状は、吐き気や嘔吐、胃部の不快感などです。
また、長い間、適量以上のフッ化物を飲料水などにより摂取していると、歯の表面に白いシミがあらわれることもあります。
ただし、これはあくまで「大量のフッ素を身体の中に摂り入れた」場合に限ります。
歯科医院におけるフッ素塗布は安全性に配慮して行っています
フッ素塗布には以下のような効果があります。
- 酸で溶けた歯の成分を歯に取り戻す
- むし歯菌の活動を抑える
- 歯を強くする
当院がお子様に行っているフッ素塗布は、安全性に十分配慮しており、お子様が使っても問題のないものです。
歯科医院で行う予防ケアの「フッ素塗布」は、適切な方法で実施しているため、健康被害が及ぶことはありません。
(出典:石川県フッ化物洗口マニュアル「第2章 フッ化物洗口の基礎知識」より)
フッ素入りのうがい薬(洗口剤)の安全な使い方
最近では、フッ素入りのうがい薬(洗口剤)が販売されていますが、小さな子どもに使用する際には注意が必要です。
フッ素入りのうがいでブクブク洗いをした後には、必ず吐き出しましょう。
ただ、1回分のうがい薬を吐き出さずに飲み込んでしまったからといって、健康に影響はありません。
未就学の小さなお子様が1人でうがい薬を使用しないように注意し、必ず保護者の方がうがいに立ち会うようにしましょう。
また、誤って子どもの口に入らないように、子どもの手が届かない場所で保管してください。
まとめ
歯科医院が行うお子様への「フッ素塗布」は、安全性の高いもので、むし歯を予防する有効な治療です。
JR「豊川駅」から徒歩8分、名鉄「豊川稲荷駅」「稲荷口駅」から徒歩8分の「かわかみ歯科クリニック」では、お子様のお口をむし歯から守るために、「フッ素塗布」をおすすめしています。
当院は、ご家族の皆様が気軽に治療を受けられるよう、ファミリールームを用意するなど、お子様が歯科医院を好きになってくれるような工夫を行っています。
「子どものむし歯を予防したい」という方は、当院までお気軽にお問い合わせください。